音響測定は一級建築士事務所ライトステージへ

天井改修の音響的検討

 告示により、自治体所有の既設文化施設(ホール・劇場等)の天井のほとんどが特定天井となり、新基準には適合していないため既存不適格となっています。
  このため各々のホールにおいて、天井改修の必要性にせまられているにも関わらず、どのように改修したら良いのかについては、非常に難しい問題となっています。

 天井の改修を行うと、ホールの音響特性が変わる場合があります。
そのため天井改修を行う際には、安全対策の他に音響的検討が必要となります。
 しかし、どのような音響的検討が必要であるかについては、まだ定着した一般論がなく、案件ごとの担当音響技術者の考え方の違いにより、非常にばらつきがあるというのが現状です。
 当社では、ホールの音響設計を総合的に行ってきた実績と経験をもとに、天井改修に伴って必要と思われる音響調査について、ご提案しています。

 ホールの天井を耐震のために改修する場合、
「既設天井の補強」と「新しい天井に張り替え」というふたつの選択肢があります。
既設天井の補強によって改修する場合、建築音響性能はほとんど変わらないので、音響性能調査は改善を前提としたものではなく、既設の特性のままで良いかという確認のために音響測定を行うという事になります。

 張り替えを選択した場合には、基本的音響物理指標を改修前に測り、改善の余地があれば設計にフィードバックし、改修後に意図たものとなっているかの確認のための測定を再び行います。

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